iMessageとFaceTimeにサインインできない問題の対処法

macOS El Capitan(10.11.4)にアップデート後、とくに不具合が起きることもなく、順調に使用していたのですが、ある日突然、iMessageとFaceTimeにサインインできなくなりました。「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダーにある「コンソール」からシステムログを見てみると、以下のエラーが頻発していることがわかりました。

2016/05/03 22:23:40.981 apsd[74]: Certificate not yet generated
2016/05/03 22:13:48.232 apsd[74]: Hardware SerialNumber "unknown" looks incorrect or invalid

原因は意外なところにありました。真の原因は判明していないのですが。

ロジックボードのシリアル番号がmacOSに認識されない

メニューの「」→「このMacについて」を見ると、通常は「シリアル番号」に、そのMac固有のシリアル番号が表示されます。しかし、直接の原因は不明なのですが、いつの日かシリアル番号が認識されなくなっていました。どうやら、このシリアル番号が認識されない問題が、上記のコンソールのエラーに繋がっているようです。また、iMessageもMac固有のシリアル番号で認証を行うため、シリアル番号がOSに認識されない結果、使用できないようでした。

$ system_profiler SPHardwareDataType
Hardware:

    Hardware Overview:

      Model Name: MacBook Pro
      Model Identifier: MacBookPro11,2
      Processor Name: Intel Core i7
      Processor Speed: 2 GHz
      Number of Processors: 1
      Total Number of Cores: 4
      L2 Cache (per Core): 256 KB
      L3 Cache: 6 MB
      Memory: 8 GB
      Boot ROM Version: MBP112.0138.B17
      SMC Version (system): 2.18f15
      Serial Number (system): Not Available
      Hardware UUID: XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX

念のためsystem_profilerコマンドで確認してみましたが、「Serial Number」が「Not Available」になっています。

対処法はApple Storeでシリアル番号の書き込みを行ってもらうこと

対処法は1つしかありません。Apple Store、もしくは正規サービスプロバイダーでシリアル番号をmacOSに再認識してもらうよう修理してもらうことです。私が使用しているモデルは、すでに保証期間対象外でしたが、Apple Store表参道店で無償で修理していただけました。

再びシリアル番号が認識できるようになると、冒頭のコンソールのエラーはなくなり、iMessageもFaceTimeも使用できるようになりました。私の場合は、不幸中の幸いにもiMessageとFaceTimeが使用できない、という問題だけでしたが、App StoreやiTunes Store、さらにはiCloudが使用できない、などさらに深刻な問題に繋がる可能性もあるそうです。

同様の症状で悩まれている方がいらっしゃいましたら、ぜひApple Storeに相談してみてください。

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