システム環境設定をターミナル(defaults コマンド)から設定する方法(一般)に引き続き、defaults
コマンドシリーズです。今回は、「セキュリティとプライバシー」編です。
システム環境設定をターミナルから設定する(セキュリティとプライバシー編)
「セキュリティとプライバシー」で、defaults
コマンドを使用して設定できる項目は多くありません。また、システム全体に関わる設定のため、sudo
を多用します。管理者権限を有するユーザで作業してください。
一般
このユーザのログインパスワードが設定されています
defaults
コマンドでは設定を変更できませんので割愛します。
スリープとスクリーンセーバーの解除にパスワードを要求
チェックボックスをオンにするためには、以下のコマンドを実行します。
defaults write com.apple.screensaver askForPassword -bool true
スリープ、スクリーンセーバーに遷移したあと、パスワードを要求するまでの時間を設定します。単位は秒です。以下のコマンドを実行します。
defaults write com.apple.screensaver askForPasswordDelay -int 5
デフォルト(オフ)に戻すためには、以下のコマンドを実行します。
defaults delete com.apple.screensaver askForPassword
画面がロックされているときにメッセージを表示
メッセージを表示するためには、以下のコマンドを実行します。[message]には、任意の文字列を入力してください。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.loginwindow LoginwindowText -string "[message]"
デフォルト(オフ)に戻すためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults delete /Library/Preferences/com.apple.loginwindow LoginwindowText
自動ログインを使用不可にする
チェックボックスをオンにするためには、以下のコマンドを実行します。現在ログインしているユーザで自動ログインを可能にします。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.loginwindow autoLoginUser -string ${USER}
デフォルト(オフ)に戻すためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults delete /Library/Preferences/com.apple.loginwindow autoLoginUser
FileVault
defaults
コマンドでは設定を変更できませんので割愛します。
ファイアウォール
ファイアウォールを「入」にするためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.alf globalstate -int 1
デフォルト(切)に戻すためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults delete /Library/Preferences/com.apple.alf globalstate
ファイアウォールオプション
外部からの接続をすべてブロック
チェックボックスをオンにするためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.alf globalstate -int 2
デフォルト(オフ)にするためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.alf globalstate -int 1
署名されたソフトウェアが外部からの接続を受け入れるのを自動的に許可
チェックボックスをオフにするためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.alf allowsignedenabled -bool false
デフォルト(オン)に戻すためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults delete /Library/Preferences/com.apple.alf allowsignedenabled
ステルスモードを有効にする
チェックボックスをオンにするためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.alf stealthenabled -bool true
デフォルト(オフ)に戻すためには、以下のコマンドを実行します。
sudo defaults delete /Library/Preferences/com.apple.alf stealthenabled
プライバシー
defaults
コマンドでは設定を変更できませんので割愛します。
まとめ
セキュリティとプライバシーについては、再ログイン、再起動は不要のようです。今回、ご紹介できなかった機能についても、defaults
コマンド以外で設定可能ですが、今回はdefaults
コマンドをマスターすることが目的であるため、割愛させていただきました。