iPhone 7を、三大キャリアと格安SIMで2年間使用した場合の金額の差はiPhone 7がもう1台購入できる値段に

MVNOって何?MVNOは敷居が高い?ごもっともです。MVNOが何か、MVNOってデメリットはないの?という意見は次回以降に送らせていただき、今回はMVNOの最大のメリットとも言える、金額に焦点をあてご紹介します。

iPhone 7を夫婦で2年間使用する場合、docomoがお得か、IIJmioがお得か

MVNOは敷居が高い、と思われている方もいるかもしれません。私もそうでした。MVNOを使用する上でのメリット、デメリットは次回以降ご紹介するとして、今回は、恐らくMVNOの最大のメリットである「金額面」に焦点を当てご紹介します。

前提条件

  • 2年間2人で契約することを前提とする
  • iPhone 7(128GB)とiPhone 7 Plus(128GB)を使用する
  • 上記の端末は、イニシャルコストとして一括で清算する
  • 夫婦の1か月の合計の通信量は6GBを前提とする
  • MVO(移動体通信事業者)はdocomoを利用する
  • MNVO(仮想移動体通信事業者)はIIJmioを利用する
  • MVNOはSMSおよび音声通付SIMを使用する
  • 上記を満たす最適なプランを選択する

docomoを2年間利用した場合

では、まずはdocomoを2年間利用した場合の、イニシャルコスト(初期費用)、ランニングコスト(運用費用)を計算します。docomoの場合、2人で6GBシェアプランが存在しないため、通信量の上限は低くなりますが、2人で5GBシェアプランを使用することとします。

また、他社からのMNP転出を前提としますが、すでにdocomoを利用している場合を考慮して、MNP転出費用は計上しないこととします。さらに、MNP転出時の違約金等は考慮しないこととします。また、初期費用等の事務手数料も除外します。

イニシャルコスト

まずは、イニシャルコストです。上記の条件で必要な料金は、端末代金のみです。docomoで契約するiPhoneは、Apple Storeから購入できるSIMフリー版と比較して割高になるため注意が必要です。

項番 内容 料金(税抜)
1 iPhone 7(docomo版)(128GB) ¥87,000
2 iPhone 7 Plus(docomo版)(128GB) ¥100,200
合計 ¥187,200

ランニングコスト

続いて、ランニングコストです。最低限の契約とするため、「カケホーダイ」は「ライト」(5分間のみ無料)、「シェアパック5」でわけあうことを前提とします。

項番 内容 料金(税抜)
1 カケホーダイライト(2年契約) ¥1,700
2 カケホーダイライト(2年契約)(妻) ¥1,700
3 シェアパック5 ¥6,500
4 シェアオプション ¥500
5 spモード ¥300
6 spモード(妻) ¥300
7 月々サポート -¥2,150
8 月々サポート -¥2,175
小計 ¥6,675
合計(24か月) ¥160,200

つまり、docomoを2年間使用した場合、私と2年間合計で¥347,400円です。

IIJmioを2年間利用した場合

続いて、大手MVNOであり、docomoの回線を使用できるIIJmioを2年間利用した場合の、イニシャルコスト(初期費用)、ランニングコスト(運用費用)を計算します。IIJmioの場合、ライトスタートプランで6GBの通信量をわけあう事が可能です。

また、MVNOにMNPで転出する場合、MVOの契約時期によっては違約金が発生します。ここでは夫婦ともに違約金が発生し、MNP手数料が発生する場合の最悪のケースを想定します。ただし、MVO解約時の残債の清算にはついては、docomoを利用した場合と同様、考慮しないこととします。

イニシャルコスト

まずは、イニシャルコストです。Apple Storeで購入できるSIMフリー版は、キャリアロック版の端末よりも、若干安く購入する事ができます。docomoでは事務手数料等、一切考慮しませんでしたが、ここでは最悪のケースを想定して、かかる金額をすべて計上します。また、ライトスタートプランを使用し2人で通信量をシェアすることを目的としているため、SIMカード追加料金も計上します。IIJmioではSIMカード1枚追加につき手数料が発生します。

項番 内容 料金(税抜)
1 iPhone 7(SIMフリー版)(128GB) ¥83,800
2 iPhone 7 Plus(SIMフリー版)(128GB) ¥96,800
3 違約金 ¥9,500
4 違約金(妻) ¥9,500
5 MNP手数料 ¥3,000
6 MNP手数料(妻) ¥3,000
7 IIJmio初期費用 ¥3,000
8 SIMカード追加 ¥2,000
合計 ¥210,600

イニシャルコストだけで、docomoを利用する場合と比較して、3万円以上、負債が膨れ上がってしまいました。というわけで、MVNOを使用する場合には、このようにイニシャルコストについて一時的に膨れあがる可能性があるため注意です。

ランニングコスト

続いて、ランニングコストを計算します。ライトスタートプラン(月6GBまで)を2人でシェアします。すべてのプランで共通して言えることは、音声通話付SIMを使用する場合、+700円かかります。また、SIMカードを1枚追加した場合、+400円かかるため注意が必要です。

実は、ライトスタートプラン(月6GBまで)よりも、ミニマムスタートプラン(月3GBまで)を、夫婦個別に使用した方がランニングコストは安くなります。私の場合は、夫婦の通信量が流動的であったため、シェアプランを選択することとしました。また、余った通信量は翌月に繰越可能です。

項番 内容 料金(税抜)
1 データ通信専用SIM ¥1,520
2 音声通話機能付帯料 ¥700
3 音声通話機能付帯料(妻)
4 追加SIM利用料 ¥400
小計 ¥3,320
合計(24か月) ¥79,680

つまり、IIJmioを2年間使用した場合、私と2年間合計で¥290,280円です。

2年間のトータルコスト

よって、docomoとIIJmioでは、2年間で¥57,120円の差額が発生します。スマートフォンをもう1台購入できそうな金額です。イニシャルで大きくdocomo利用プランに引き離されましたが、ランニングで逆にIIJmioがdocomoを突き放す結果となりました。

今回は、AppleCare+や通話料など、iPhoneを使用する上で、その他必要となる費用を計上していません。そのため、月の通話時間によってはdocomoを利用した場合の方がお得になる可能性があります。IIJmioの場合、20円/30秒であるため、85,680秒、1,428分、つまり、2人で2年間に24時間以上、5分以内の電話をかけ続ける場合は、docomoの方がお得になります。ちなみに、5分以内の通話を、2人で約286回かける必要があります。1日、5分以内の電話を1回使用する場合にはdocomoの方がお得ですね。ただし、音声通話はLINEやFacetimeなど、別手段も登場していますので、そちらを有効活用することで通話料を抑える事が可能です。

まとめ

今回は、違約金が2人分発生する最悪のケースを想定しました。違約金が発生しない場合、さらに2年間で2万円、MVNOの方がお得になります。もはや、iPhone 7がもう1台購入できるレベルですね。

もちろん、通話料金や通信量、数々の割引サービス、使用年数、契約年数等、諸々を考慮するとdocomo版がお得になるケースも考えられるでしょう。しかし、一般的に単純計算したとしても上記の差が現れます。イニシャルコストが高い、と感じる方は、お手元のiPhoneを下取りに出しましょう(これは、docomoも同様)。Apple Storeで購入する場合、iPhone本体さえあれば、下取りに付属品は必要ありません。グッと導入の敷居が下がるはずです。

今回は、MVNOの金額面だけに焦点をあて、メリットを述べました。次回以降、MVNOを使用する上での考慮点をご紹介します。

もし、IIJmioをご検討されている方がいらっしゃいましたら、下記のURLからお申し込みいただくと、2か月間データ通信量が10%増量になります。もしよろしければお使いください。

https://www.iijmio.jp/campaign/mgm/invite/?id=523107509461902&sns;=0

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