@おったんです。日記は続かない、三日坊主で終わる。そう思う理由は何でしょうか?その理由さえ克服できれば、素敵な日記を毎日綴ることも夢ではないかもしれません。ここではある1つの事例から日記をつけることが続けられるようになるまでの奮闘記をお伝えします。
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日々の成長の証として記録し続ける日記
**「日記をつける」**と言葉では簡単に発することができても、いざ実行に移そうと思うとなかなかできないもの。過去に日記をつけた経験はあるが、結局三日坊主で終わってしまった、という方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。かくいう私もその一人でした。
では、日記が三日坊主で終わってしまった理由を、少し時間を置いて考えてみてください。何で日記が続かなくなるのか、私なりに思いついた理由は以下のものです。
- 仕事や家事に追われる毎日で、まとまった時間が取れない
- その日の出来事を鮮明に思い出す事ができないため、何を書けばいいかわからない
- 1つ1つ記憶を手繰りよせながら文字にするという行為の負担が大きい
- 文章を書き起こすという行為自体が苦手
人によっては、上記以外にもさまざまな理由は存在すると思います。最初の数日間は「日記を付けよう!」という気力だけで頑張ってみたものの、このような理由が積み重なっていき、だんだん毎日日記を書かなくなる。かといって、まとめて書こうと思っても、もはや過去の事など思い出せない。そして、日記を続けるのをあきらめる。私の場合、まさにこのような感じでした。
日記は億劫なものだ、それが当時の私の結論でした。
では、日記を続けるためにはどうすれば良いか
簡単なことです。あなたが三日坊主でやめてしまった理由を払拭してあげればいいのです。理由が分かっているのですから対処のしようがあります。まだ、理由があやふやな方は、もう少し時間を置いてからこの先を読み進めてください。
理由①:仕事や家事に追われる毎日で、まとまった時間が取れない
確かに、忙しい日々の中でまとまった時間を取ることは至難の業といって良いかもしれません。比較的自由な時間を過ごす事のできる一人暮らしの学生ならまだしも、結婚して家庭に入ったママや、毎日汗水流して働き続けるパパにとっては難しい話です。
また、まとまった時間を取れたとしても、日記ではなく趣味や育児の時間に費やしたい、と思うこともあるでしょう。そうなんです。まとまった時間というものは、誰にだってなかなか取れないものなんです。皆おんなじです。
では、まとまった時間が取れないならどうすれば良いか。それならば、手透きの時間を利用しましょう。どんな時間でも構いません。休憩中のタバコの一服時でも良いでしょう。子供が昼寝している時間でも良いでしょう。机に座ってお茶を飲んでいる時間だって大丈夫です。(ご飯を食べながらは行儀が悪くなってしまうので避けましょう)
そう、ふとしたちょっとした時間を利用して日記をつづればいいのです。
理由②:その日の出来事を鮮明に思い出す事ができないため、何を書けばいいかわからない
人間の脳の記憶力には限界があります。時間が立てば立つほど、記憶は鮮明なものから曖昧なものに変化します。脳裏に焼き付くようなインパクトのある事でもない限り、時は無情にも脳からすべての記憶を消そうとするのです。
だから、日記を付けるなら記憶が鮮明なうちです。今、目の前で起こった出来事をその場で日記に書く、そんな事ができれば一番の理想です。時が経てば経つほど記憶から遠ざかり、記憶を掘り起こすことに労力を取られてしまい、思い出したときには日記を書く力は残されていないかもしれません。
日記は記憶が鮮明なうちに付けるのが一番なんです。
理由③:1つ1つ記憶を手繰りよせながら文字にするという行為の負担が大きい
理由②と似ています。人間の記憶は曖昧です。正確に過去の出来事を覚えていられる人などいません。自分の眼で捉えた一瞬を日記に残すためには、記憶が定かなうちに実践するしかありません。記憶が定かであれば、記憶を手繰りよせるという行為自体が不毛な作業だと気付きます。
繰り返しになりますが、日記は記憶が鮮明なうちに付けるのが一番なんです。
理由④:文章を書き起こすという行為自体が苦手
日記に「原稿用紙」はありません。何も型にはまって書くだけが日記ではないと思うのです。市販されているダイアリーは数多く存在しますが、私の場合、購入するたびに物置の肥やしになってしまいました。
日記は自由なものです。日記に定められたフォーマットはありません。日記という枠を取っ払ってしまえば、意外と簡単に「日記」を付けることができます。「日記」というステレオタイプが、あなたの日記を書くという行為を邪魔しているのかもしれません。
「日記」はフリーフォマットです。実は、**「雑記」**みたいなものです。形式にはまって日記を付ける必要はまったくないのです。だから、自由に文字にすればいいし、文章を書き起こすことに抵抗があるのであれば、思い出の一枚の写真を日記にしても構わないでしょう。
繰り返しになりますが、「日記」はフリーフォーマットです。
日記を続けるための三か条
ここまで日記が三日坊主で終わってしまう理由を分析しました。最後に、日記を続けるための三か条をまとめたいと思います。日記が続かない理由の、真反対のことを書けばよいだけなので簡単です。
- ちょっとした休憩時間や電車の移動時間などを利用して日記をつける
- 自分の眼で見たその記憶が鮮明なうちに日記をつける
- 日記の形式にはこだわらない。日記は誰もが使えるフリーフォーマット
ここからは、これらを実現するためのツールの1つをご紹介したいと思います。他にも便利なツールはいっぱいあるかもしれません。その時はぜひ教えてください。
Evernoteに思い付いたことをその場で記録する
今の私の日記はこのようなものです。人によっては「日記」とは思えないものかもしれません。でも、私にとっては、これが「日記」なのです。今その時の気持ちを鮮明に綴る、**「今記」**なんです。1日の終わりに付ける日記と随分雰囲気が違いますね。記憶が鮮明なうちに付けた日記です。何となく臨場感が伝わりませんか?
私は、日記を「Evernote」に残しています。「Evernote」に残しておけば、iPhoneやMacがあれば、いつでもどこでも振り返ることができますし、ノートの並べ替えも簡単です。「上野動物園」というキーワードで検索することもできます。私にとって、「Evernote」は日記を付けるのに打ってつけの場所だったのです。
- 販売元: Evernote Corporation
- 価格: 無料
また、後述しますが、私はこのノートを妻と共有しています。妻はiPhoneフォンさえあれば、いつでも私の随時更新される日記を見る事ができます。Evernoteの利点として、特定のユーザーと簡単に共有できる点もあげられます。交換日記として使用することもできるでしょう。
私は1日分の日記を1つのノートにまとめています。ただし、「Evernote」単体でこのような日記をつづり続けるのは、もはや困難です。なぜなら、三日坊主の私からすると、「Evernoteを開く」→「その日のノートを開く」→「ノートに今の出来事を追記する」という行為自体が面倒くさいものになってしまうからです。まさに億劫なことなのです。
Evernoteに日記を綴るためのアプリ「PostEver 2」
そこで、App Storeで公開されているアプリの力を借ります。私が使用しているアプリは「PostEver 2」というアプリです。このアプリが私の願いをすべて叶えてくれました。
先ほどご紹介したように、私は1日の日記を1つのノートにまとめたかったのです。しかし、Evernoteは、すぐにその場でメモを取ることは得意でも、一度作成したノートへの追記は不得意なんです。一度、そのノートを開いて編集状態にしないといけないからです。
そこで、「PostEver 2」というアプリを使用します。「PostEverエンジン」という独自のエンジンを搭載したこのアプリを使用すれば、いつどこで日記を書いたとしても、その日の日記は1つのノートにまとめてくれるのです。ちょっとした時間に、今自分の眼で見たものを記録したい、というニーズにぴったりのアプリなのです。
「PostEver 2」アプリを起動したときの画面は至ってシンプルです。書くことに集中ができます。ノートのタイトルには自動的に今日の日付が挿入されます。また、ノートブックは、指定がなければ「PostEver」というノートブックを新規作成しますが、自分で作成したノートブックを使用することもできます。後から名前を変更することもできます。
タイトルすら気にする必要はありません。「PostEver 2」が日付を挿入してくれます。もちろん任意のタイトルをつけることもできます。しかし、日記用途として使用したいのであればデフォルトのままをオススメします。なぜなら、Evernoteで閲覧した際に、ノートを日付順に並べ替えられた方が、視認性が高いからです。タイトルを考えるのが面倒くさい、という三日坊主的な考えもあるのですが。。。
「PostEver 2」で記録した文字は、すでにEvernoteに保存している同じタイトルのノートが存在すれば、そのノートに追記されます。ノートの前方、後方のどちらに追記するかも選択できます。1日の終わりを「24:00」ではなく、カスタマイズすることもできます。就寝時間がだいたい「1:00」であれば、「2:00」にしておくのが良いかもしれません。(寝るまでがその日という考え)
便利な使い方①:ノートブックをショートカットに登録しておく
さらに、後から日記を見返すにあたり、日記に使用しているノートブックをEvernoteのショートカットに登録しておくと便利です。私の場合、デフォルトの「PostEver」というノートブックにひたすら日記をつけているため、このノートブックをショートカットに登録しておきます。すると、Evernoteを開けばすぐに日記を見返すことができます。
特定のノートブックをショートカットに追加するためには、ノートブックの編集画面を開きます。右上の「編集」ボタンをタップします。
ショートカットに追加したいノートブックの __ アイコンをタップします。
「ショートカットに追加」をオンにしておきます。これで、ショートカットにノートブックが表示されるようになります。このままでも良いのですが、もう一手間かけます。
Evernoteの設定を開き、「ホーム画面のカスタマイズ」を選択してください。「詳細を表示」の「ショートカット」をオンにしておきます。
これで、Evernoteのホーム画面からすぐに目的のノートブックへとアクセスできるようになりました。
便利な使い方②:特定のユーザーとノートを共有する
個人の日記という用途としてEvernoteを使用するのであれば、ノートを共有する必要はないのかもしれません。私の場合は、とある理由から妻に日記を見てもらうようにしています。家族それぞれがEvernoteに思い思いの日記をつづり、家族で共有するというのもおもしろいかもしれません。
ノートの共有方法は簡単です。先ほどのノートブックの編集画面で、共有アイコンをタップします。
共有したい相手のメールアドレスを入力し、「共有」をタップすれば完了です。
まとめ
日記は難しくありません。思ったことをそのままつづればいいだけなのですから。
- ちょっとした休憩時間や電車の移動時間などを利用して日記を付ける
- 自分の眼で見たその記憶が鮮明なうちに日記を付ける
- 日記の形式にはこだわらない。日記は誰もが使えるフリーフォーマット
今回は、その日記を手助けしてくれるツールとして、「Evernote」と「PostEver 2」というアプリをご紹介しました。これがすべての答えではありませんが、参考になると幸いです。
実は「PostEver 2」というアプリ、その金額に最初は購入を躊躇したのです。。使わなかったら勿体ないですし、Evernoteの純正アプリだけでも運用できます。しかし、Evernoteの純正アプリだけで日記が続く気は、私にはまったくしなかったのです。そこで、金額に躊躇しながらも購入させていただきました。後、高い金出して買ったからには使わないと!という勿体ない精神もありますが。。
作者様、こんな素敵なアプリをありがとうございます。
さあ、あなたも今すぐ日記を付けてみませんか?