iPhoneの着信音、ミュージックの音量を調節する方法と、Face IDによる注意点

「気が付いたらアラームの音が最小になっていて寝過ごすところだった」「iPhone Xに機種変してから着信音の音が小さい」「着信音の音量って、着信中にしか変更できないの?」周囲でちらほら聞こえてくる話題です。

長年iPhoneを使用していても、この疑問に明確に答えられる方は意外と少ないものです。iOSのバージョンアップによる高機能化の弊害?いいえ、そうではありません。昔からサウンドに関する問題はややこしいのです。

iPhoneの着信音・通知音と、その他の音量を調節する

「iPhoneの音量は、iPhoneのサイドにあるボリューム(音量調節)ボタンじゃないの?」この質問に対する回答はイエスであり、ノーでもあります。iPhoneの音量には、大きく分けて「着信音・通知音」と「その他の音」で分類されます。音楽の音量は「その他の音」に含まれます。また、詳細は後述しますが、アラームは「着信音・通知音」に含まれます

着信音・通知音の音量を調節する

まず、着信音・通知音の音量を調節する方法をご紹介します。着信音とは、電話やFaceTime、LINE電話等にる、電話アプリ(もしくはCallKit)を介して着信した際になる音のボリュームの事です。通知音は、アプリの通知等が該当します。以下、通知音は省略して、着信音に包含します。

着信音の音量を調節するためには、「設定」→「サウンドと触覚」の「着信音と通知音」のスライダーを変更します。たったこれだけなのですが、事をややこしくするのはその下にある「ボタンで変更」というチェックボックスです。

「ボタンで変更」をオンにすると、「ボリュームボタンで調節できます」と表示されます。文字通り、いつでもどこでも「ボリュームボタン」で着信音の音量を調節することができるようになりますが、対象となるのは「ミュージック」や「YouTube」など音楽系のアプリによる動画や音楽等が再生されていない時です。このように動画や音楽やゲーム音等が流れている場合にボリュームボタンを操作した場合には、「その他の音」の音量が調節されます(よくよく?考えると自然な感じです)。

この表記を勘違いして、着信音はいつでもどこでもボリュームボタンで調節できると思い込みがちなのです。

その他の音量を調節する

その他の音量(ミュージック含む)を調節する方法はとても簡単です。上記でご紹介した場面以外で、iPhoneの側面にあるボリュームボタンを押せば良いだけです。

もしくは、コントロールセンターを呼び出して、着信音と同様にスライダーによる調節を行うという方法もあります。(こちらの方が、着信音と間違えることが少ないためオススメです)

では、アラームの音量は?

標準の「時計」アプリによるアラームの音量は、**「着信音」**に含まれます。そのため、着信音の音量を変更すると、アラームの音量も変更されます。よくアラームの音がいつの間にか小さくなっている、という事象に遭遇するのは、「着信音」の「ボタンで変更」がオンになっていて、かつ、いつの間にかボリュームボタンを操作したことによるものです。なお、標準の「時計」アプリ以外のアラーム系アプリの音量は「その他の音」の音量に影響を受けるためこれまた注意が必要です

iPhone Xの場合は、Face IDの注視機能にも注意

iPhone X以前の端末からiPhone Xに機種変してから、「着信音が小さい」という体験はありませんか?それは、Face IDの注視機能が影響している可能性があります。

「設定」→「Face IDとパスコード」により「Face ID」を設定すると、同項目に「画面注視認識機能」と呼ばれる項目がデフォルトでオンになっています。この項目をオンにしている場合、電話による着信があった際に、画面を注視している(Face IDにより認識される)だけで着信音の音量が下がる(つまり、iPhoneを操作していると認識される)、もしくはiPhoneを操作せずに放置している場合でも画面が暗くならなくなります。

もし、iPhone Xを使用していて、着信音の大きさが気になる、もしくは以前のiPhoneと同様の挙動にしたい、という場合には本機能をオフにしておきましょう。

まとめ

今回、ご紹介した点をまとめると以下のようになります。

  • iPhoneの音量は、「着信音」(通知音、アラーム音含む)、「その他の音」(ミュージックなど)に分類される
  • 「着信音」の音量の変更は、基本的には「設定」アプリから行う
  • 「設定」アプリで「ボタンで変更」をオンにしている場合は、「その他の音」(ミュージックなど)が流れていない場合に限り、ボリュームボタンで調節可能(ややこしくなる)
  • 「着信音」の音量を変更すると、「アラーム」の音量も連動して変更される(ただし、標準の「時計」アプリのアラームのみで、サードパーティ製のアプリは「その他の音量」に準ずる)
  • iPhone Xを使用している場合には、「画面注視認識機能」(長い)に注意が必要
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